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県庁おもてなし課  (有川浩)

県庁おもてなし課  有川浩 著 ウチダヒロコ イラスト 片岡忠彦 ブックデザイン (平成23年3月31日初版発行 角川書店)



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(学芸通信社の配信により、高知新聞(2009年9月1日~2010年5月4日)、山梨日日新聞、岩手日報、南日本新聞、北海民友新聞、福島民友新聞、上越タイムスに順次掲載されたものを改稿したものです。また、巻末特別企画「物語が地方を元気にする!?~「おもてなし課」と観光を"発見"~」は、文芸誌「野生時代 2011年1月号」に掲載されたものです。)

高知県庁観光部「おもてなし課」
その名の通りおもてなしの心を持って県外からの観光客を誘致し、高知県を観光立県にすべく設立されたおもてなし課は、課長もまだ40代と県庁の中でも若い職員で構成されている。



そのおもてなし課が手始めに行ったのは観光特使制度。
県出身の著名人に観光特使になってもらい、県外の人に会った時に観光施設の無料クーポンにもなっている名刺を渡してもらうという既に他県でも行われている制度である。



依頼した著名人達は皆快く引き受けてくれた。
だが、その中の一人、人気作家の吉門喬介は実効性に欠けるのではないかと指摘する。
県内にいれば県外の人に会う機会が少なく、県外にいて名刺を渡せたとしても渡された者が必ず行くとは限らない。
絨毯爆撃的に駅等に名刺を置く事を提案し、出版社に箱ごと名刺を渡し配布すると名刺を多く要求する吉門。
吉門への依頼を担当した掛水史貴は入庁3年目の25歳でおもてなし課の中でも一番若い職員。
吉門の指摘に返す言葉もない掛水は真摯に受け止める。



しかし世間との時間感覚のズレを始めとし何かとお役所ルールに縛られたおもてなし課の対応に吉門ばかりでなく吉門の予言通り他の特使からも苦情が入るようになり、掛水は吉門に助言を仰ぐ。
吉門はお役所ルールに縛られない役所の職員以外の若い女性を雇い、パンダ誘致論について調べろと助言する。
そしてパンダ誘致論を展開した人物をアドバイザーとして招けと…



パンダ誘致論については課長の下元でも知らず、知っている年長の職員は歯切れが悪く詳細を語らない。
当時の書類を探しに行った先で掛水はバイトの明神多紀を紹介される。
多紀は掛水の依頼を請け負い、数日とかからず書類を捜し出しまとめ報告書にしてくれた。
彼女こそ吉門に言われた人物だと感じた掛水は下元に多紀をアシスタントとして雇ってもらう。
そして、パンダ誘致論を唱えていた当時の観光部職員 清遠和政をアドバイザーとして迎えるため、多紀と共に清遠が経営する民宿きよとおへ直接乗り込むが…
掛水が県庁の人間だと知った瞬間、清遠の娘・佐和は掛水にバケツ水をかけ…



佐和は何故水をかけたのか?
そもそも何故吉門は清遠を紹介したのか?
掛水と多紀は清遠をアドバーサーとして獲得できるのか?
清遠の持つ構想は?



掛水と多紀は彼等から学ぶ。
県民が気づいていない高知の魅力を、県庁の中と外のズレを、県だからこそ出来る事を…



そして…おもてなし課は踊る。ルールに縛られながらもジタバタ足掻きながら観光立県を目指し…




図書館で半年前に予約してようやく借りることができました。やっぱり有川さんの本は人気ですね。



吉門や清遠に(多紀や佐和にも)鍛えられ成長する掛水が良いですが、清遠のカッコよさは確かに掛水にはまだまだ到達できない域です。
過去に拘らず県庁に現れた姿はカッコよく、初回で職員を把握?し県庁の懐具合を考えた実現可能な提案は有能さを感じさせますし、忙しい時間を割き掛水と多紀を観光地に引っ張り回す様子はパワフルでホントカッコイイ。
そして…掛水達を育て後を任せ去っていく姿なんてもうカッコよすぎ!
清遠にこそ日本の柱になって欲しいと思っちゃう程。
そして掛水には県庁を辞める事無く上手く渡りあえる度量を身につけ欲しいですね。



頼れる多紀には多紀の事情や思いがあったり…吉門と佐和の事情も…



そして県庁の対応の遅さをお役所感覚だと言いっぱなしでなく、お役所だからこその事情を解説し思いやる場面も…



フリーター、家を買う。」を読んだ時(感想はこちら)は面白かったけど小説版就活マニュアルな印象を受けたのですが、こちらは研修を思わせる場面やお役所ならではの事情を見せる場面はあってもフリーターの時ほどマニュアルな感じはない。



掛水の(そしておもてなし課の)成長物語であり、二組のカップルの恋愛ドラマであり、何より他にはない高知の魅力たっぷりな観光スポット(日曜市行ってみたい!)が登場する旅情ドラマであり、フリーターよりもよりドラマ向けな印象を受けました。
佐和が水掛けたり頬を張ったりする場面も絵になるだろうしね。



吉門の個人的事情は別として吉門のモデルは有川さん自身なのだろうか?(そして吉門が書いた新聞小説がこの作品なのだろうか?)



面白くって一気読み!
返却する前までに再読!!
方言をどう発音するのかだけが気になりました。



ちなみに高知の名物は旦那が一時期高知に毎年出張に行ってましたのでその時にフルーツトマトもアイスクリンもイモけんぴも柚子製品他も買ってきてましたね。
トマトですと熊本や北海道、家の辺りでは岐阜も有名なんですけど、初めてフルーツトマトを食べたのは高知のだったのであの濃厚な旨味は印象深かったです。(値段の高さも!)




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遠いので中々足が伸びませんが一度は行ってみたい!
旦那から色々美味しかった話だけは聞かされているので…

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