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ペンギン・ハイウェイ(森見登美彦) 「今日どんな本をよみましたか?(197472)」
ペンギン・ハイウェイ  森見登美彦 著 くまおり純 装画 鈴木久美 装丁(平成22年5月30日初版発行 角川書店)


ペンギン・ハイウェイ

ペンギン・ハイウェイ

価格:1,680円(税込、送料別)




レゴブロックで作った様なかわいらしくて明るい色の家が広がる郊外の街、集団登校途中の小学生達は歯科医院に隣接する分譲予定の空き地でたくさんのペンギンと遭遇する。
驚きのあまり誰一人身動きしない中、一人ペンギンに近づき、観察し、スケッチする小学4年生の「ぼく」。父から書き方を教わり南方熊楠の様に毎日びっくりされるほど書いているノートに。ペンギン研究の一ページ目。

朝の教室はペンギンの話題でもちきり。目撃して得意になる子達。
普段はあまり話さない子もスケッチを見せてと「ぼく」に寄ってくるほど。
ペンギンなんて珍しくもないと「見損ねた」スズキ君が怒ってまわる。
ペンギンそのものではなくこの街にペンギンが現れた現象自体が珍しいというのに。

下校途中歯科医院に寄った「ぼく」は待合室にスズキ君を見つける。
クラスでもっとも声が大きくて力が強いスズキ君は「ぼく」と探検隊を組むウチダ君や他の男子にいじわるをすることがある。
それは間違っていると考える「ぼく」はスズキ君に歯の中がバイキンだらけになる奇病で全部抜くしかないのだと嘘を吹きこむ。診察室からはスズキ君の泣き声が。
診察室から出てきたお姉さんは「ぼく」を窘めナマイキだと呆れる。

日曜日。ウチダ君と探検に出かけた「ぼく」はペンギン達と再び遭遇!
ペンギンを数え、追い、ペンギン・ハイウェイ調査を開始するが、途中で逸れてしまう。
これまで作った地図を広げウチダ君とペンギンがどこからやってきたのか検討する「ぼく」だが、気づかないうちに周りをスズキ君と手下に囲まれてしまう。
何とか逃げ出す二人だが、コーラの空き缶に足を取られ捕まってしまう「ぼく」。
バスターミナルに連行され自販機に縛りつけられ地図を取り上げられノートを滅茶苦茶にされる。

縛られたまま置いて行かれた「ぼく」は抜け出ることも出来ず誰かが通りかかって助けてくれるの待つ。抜けかけの乳歯を舌で押し、季節外れのジングルベルをランラン歌いながら。
そこにお姉さんが現れ、仕返しされても仕方がないと言いながらも助けてくれる。
乳歯を抜こうとしている「ぼく」に実験だと乳歯に糸を巻き付け引っ張ろうとするお姉さんだがついお姉さんにあわせて動いてしまい抜けない。
そこで良く見ている様にと缶コーラを放り投げるお姉さん。
くるくると回転し上昇していく缶は…



ペンギンの謎。お姉さんの謎。そして…
謎を解き明かすべく実験と探検と観察と考察をする「ぼく」達だったが…




初出
「野生時代」2007年4、12月号、2008年1、2、4-10月号
単行本化にあたって大幅加筆






夏に図書館で借りるも読んでいる途中で返却日が来てしまった(予約も入っていましたし)ため一旦返却。今月になってまた借りることが出来すぐに読了。
感想書くまでに時間が空いてしまったのでちょっと書き辛くいつも以上に散漫な感想ですが…


昨日より今日、今日より明日と日々成長する努力を怠らない「ぼく」「少年」「アオヤマ君」。
ノートに書いて描いて考えて…立派な大人になるために。
頭を使うので糖分を要したり、頭の使い過ぎで妹より早い時間に眠くなってしまったり、急激に眠くなって歯を磨き忘れたり…で虫歯になったり…
思考は大人びているけれど心身ともに子どもというか成長途上。
お姉さんじゃないけどホントナマイキ。で、可愛い奴です。前半の頭でっかちというかその気はなくても知識のひけらかしな感じは鼻につく感じだったのですが、ついつい喋り過ぎなのは止められないだけで寡黙なウチダ君を尊敬しているし、それもまた可愛く、そしてカッコ良くなっていきます。

友達のために仕返ししたり、友達のためとは言え断りもなくやってしまった事を詫びたり、時には恥よりも正しいと思う自分を曲げない事(小学生も4年生だと結構も捨て身な方法ではありました)を選ぶ頑固さを示したり…

暴君スズキ君。
少年に歯科医院で脅されたり、偶然に時を遡ったり、功名心に駆られてついついハマモトさんの大切な研究まで話してしまって許さないと言われるほど嫌われてしまったり、暴君の割に散々な目にあっていましたが、最後にはワルだけに裏口を教えたり少年を逃がしたりと大活躍。
彼も少年同様大人になりましたよね。


謎についてはどんな事象でどうつながり合っているのかは分かったけれど(少年達は観察者としては優れていたと思うのですよ。街やハマモトさんのお父さん達を助け出す事は出来たのですが)謎の解明には至らずお姉さんとの再会も可能かどうかは分かりません。
お姉さんは一体何だったのか?気になりますが多分これはどうでも良い事なのです。
お姉さんと過ごした時間、お姉さんへの気持ちが大切なのです。
それでもいつかお姉さんと再会出来ると良いですね。

ノートや研究に対するお父さんの見解が良かったです。
世界の果てや謎。解明されると悲しい事もありますよね。知らなかった方が良かった事も。
それでもどうしようもなく解明されることもありますし、しなければならない事もあります。
自分の気持ちとは関係ない所で…



秋に読むには少し切ないラストですがお勧めします。
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