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落照の獄 十二国記 (小野不由美) 「今日どんな本をよみましたか?(197472)」
落照の獄 十二国記 小野不由美 著 (yom yom vol.12 読み切り)(平成21年9月26日発行 新潮社)







世界北方にある柳国の首都、芝草で八歳の子ども駿良が殺された。
家の手伝いをし、やっと貯めた十二銭を持って桃を買いに行く途中、僅か十二銭のために…
犯人は狩獺。懐には先日老夫婦を殺害して盗み取った十両近くが入っていたのに…

十六件、二十三人もの人を殺した狩獺にとっては駿良は二十三の内の一に過ぎない。

それ以前にも2度は金銭を盗ろうとした結果殺害、3度目は金銭を盗るために殺罪を犯した狩獺にとって徒刑は教化の意味を為さなかった。
郡司法・州司法どちらも決獄(はんけつ)は大辟(殺刑・しけい)。
しかし法治国家として名高い柳国では現劉王が登極して百二十年余り、その間百年以上に渡って殺刑が停止されている。
大辟を用いずと王が定めたためだ。
決獄は出たものの論談は紛糾し国に判断を仰ぐべきだと国府司法に委ねられた。

郡司法、州司法、更には民からも大辟を求める声が大きく無視する事が出来ない。
暴動を危惧せねばならないほど…
司法を通じ王に意向を尋ねるが、司法に任すと曖昧な返事が…宣旨なら良かったのだが…

司刑である瑛庚は鬱鬱としていた。
国府司法では司刑、典刑、司刺らが論断し最終的に司刑が決を下す。
つまりは瑛庚が裁かねばならない。
その上王は司法に任せ無関心の様子。

瑛庚の妻・清花は殺された駿良と同じ年頃の李理がいるためか狩獺の様なケダモノは殺刑であるべきだと息巻く。
しかし一度殺刑を認めてしまえば、濫用の恐れが…傾き始めた国なら猶のこと…
論断を重ねる瑛庚等だったが…




十二国記の新作です!

死刑(大辟や殺刑と呼ばれている様です)の賛否。
死刑など極刑に犯罪抑止力は期待できるかどうかはわかりませんが(瑛庚からみれば抑止力にはならない様です)、死刑でしか押さえられないだろう被害者やその家族のやり場のない怒り、民衆の不安は解消される可能性が…
一方、死刑とはいえ殺人に変わりなく、それを決定し直接下す者達の嫌悪感も…

司刑、典刑、司刺の三人が夫々の立場から死刑賛成、反対に分かれ論断し、狩獺の動機を探り、教化の可能性を模索するが…

死刑論と並行して語られる傾き始めた国の不安が何とも言えませんでした。

瑛庚達の重苦しい気持ちが、清花達の憤りや不安が身近に感じられるのは気のせいでしょうか?
私たちの世界には妖魔こそ跋扈していませんが、新型インフルエンザの流行やさほど好転しない景気に不安を感じたり、数の上では大した変化では無くても凶悪犯罪が増加してる様に感じたり…決して他所の世界の話では無い感じです。

裁判員制度も実施され、普通の人にも裁判が他人事ではなくなってきた今、十二国記の世界での話ではありますが、人を裁く事そのものについて考えるのも良いかもしれません。

しかしその後の泰麒と李斉はどうなったのかなど私にとっては一番気になっている話しはもう書かれないのかもしれないとも思ったり。
それでも新作は嬉しいです。久し振りの小野不由美さんの作品(幽で掲載している鬼談草紙は時々立ち読み(買えよ!)していますが)、もちろん一気読み!


在庫なしみたいですね
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[2009/09/29 23:27] | | トラックバック(0) | コメント(0) |
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